私は平成一八年度に赴任したきたため、それ以前の剣道部の状況は分かりませんが、赴任当時は男女合わせて一五名程度の人数で活動していました。
都大会予選にあたるブロック大会には出場していたようですが、都大会までは進出できず、苦戦していたと聞いています。
結果にめぐまれないものの、先輩方が地道に歩み続け来た剣の道は、後輩へと引き継がれ、現在では都大会の常連校となり、インターハイ都予選でベスト一六に進出するまでとなりました。(この時のメンバーはすべて都大附の生徒です。)
平成一九年度から桜修館の剣道部も創設され、平成二二年度までの四年間は、都大附と桜修館、二校合同で活動を続けてきました。
桜修館の剣道部創部当初は、前期課程生(一般的にいう中学生)しかいなかったわけですが、都大附の剣道部部員達は快く前期課程生を受け入れ、指導してくれました。互いに苦しい練習を乗り越え。切磋琢磨していく過程、また、合同チームとして大会に出場する過程を経て、二つの学校の距離は徐々に近くなっていたように感じます。
年齢、性別を越えて共に活動できる剣道の特性と先輩方の協力があったからこそできたことだと思っています。
私は稽古の中でよく、「今自分にできることを精一杯やりなさい」という話をします。
たとえ試合の結果がついてこなくても、一生懸命取り組んでいる後ろ姿は後輩へと引き継がれ、部の発展につながります。
先輩方の取り組みは現在の桜修館剣道部につながっており、今後も引き継がれていきます。
現在は、前期、後期課程に合わせて三一名で活動しています。
都大附剣道部員として卒業された先輩方も遠慮なさらずに稽古に来ていただけたら幸いです。