原稿依頼を受けて気が付いたが、卒業して来年で三一年にもなってしまったことに驚いている。
バスケットボールでの選手としての私はぱっとしなかったが、それでもジャンプ力とバカ力だけはすごかったお陰で、コーチは面白がって、試合の時はいつもどこかの場面で相手チームのエースをつぶす破壊兵器として三分間起用してもらった。
ボールをつかみあって相手を振り切るなどラフプレーをすると皆が喜んでくれて嬉しかった。
そのためにいつも筋力トレーニングを欠かさなかった。
練習はつらいときもあったし(特にドリブル系)、男子バスケ部顧問の安食先生やコーチにご迷惑や心配をおかけしたこともあった。
昼休みには毎日学校の周りを二周ランニングした。
走った後、汗だらだらのまま、大学の食堂に飛び込んで行って、チェリオを飲みながら大盛のコロッケカレーを喫茶で食べた。
年に一回、OBとOGが集まって現役とゲームを行う「篭球祭」では、期が一桁台のOG・OBの方々も来られた。
終わった後の体育館でのジュースの宴会はすごく楽しかった。
宴会は三〇期の独壇場だった。
宴会芸を競い合い、磨きあった同期の橋都君は、現在、大手家電メーカーで部下数十人を率いる営業部長である。
卒業後、同期や先生、コーチのみんなで逢う機会もなくなってしまったが、この通信をきっかけに集まれたら嬉しいなと思う。