文芸部・・・・活動日:特になし。
活動内容:年に四回、部誌「文芸四季」を発行すること。
私がこの部活に入ったきっかけは、同じ委員会だった先輩からの勧誘だった。
その先輩によると、入部した一年生が少なく、女子がいないとのこと。
当時の私は図書委員会に入るほど本が好きで仕方がなかった。
当然、読むだけではなく、書く方にも興味があった。
したがって喜んで入部することにした。
入ったのは良いものの、実際、この部活が何をやっているのかは「文章を書く」といったこと以外、何もわからなかった。
職員室に冊子が置いてあることも知らない。
入学して半月以上なのにそこが視界に入っていなかったことに驚いた。
知った時には、とても得した気分だった。
そして、そこに積まれていた「文芸四季」を手に、私は意気揚々と職員室を後にした。
その冊子を読んでまた驚いた。同じ日の午後、授業の合間の休み時間。
呆気に取られていた。自分の感じたこと、考えたことを文章にできることが羨ましかったのだ。
そして、自分でも文章表現を始めた。文章を通じて様々なことをたくさんの人に判って貰おうと、いっそう精力的に自己表現をするようになった。
思ったことを整理するのも上手くなったと思う。
卒業するまでに、何かすごいことをしたわけではないし、むしろ私は何もできていなかったとすら思う。
けれども、自分の冊子を読んでくれた人、文芸部に関わってくれた全ての人−先輩、同期、後輩、顧問の先生−が居てくれたことによってそのことに気づくことが出来た。
それを胸に、私はこれからも何かを表現する人間でいたい。
本当にありがとうございました。