歴史ある音楽智識部(略称 音智)も、本校最後の一学年六クラスであった第五三期生の代では、女子が一〇人以下となっておりました。
しかし、個々の生徒の力はあり、平成一五(二〇〇三)年度の第二回合唱コンクールでは有志として出演し、『A WHOLE NEW WORLD』と『涙そうそう』の二曲を歌ってくれ、全校生徒達に良い刺激を与えてくれました。
彼女達は翌年の記念祭で、ESS(英会話クラブ)と兼部している人達が多かったので、両クラブ合同の発表として英語の歌を数曲歌い、記念祭に文化的な華を添え、卒業していきました。
これが音智最後の活動となりました。
次の学年(第五四期生)からは一学年四クラスとなり、文化部の多くが部員不足になってしまいましたが、音智も同様で入部しても一名という状況でしたので数年後、廃部となり、音智の長い歴史も幕を閉じました。
しかし、都大附の生徒の音楽に対する素養・関心は高く、平成一四(二〇〇二)年度に誕生した合唱コンクールが年々発展し、演奏も向上していきました。
更に、一学年六クラスの時には三年音楽選択者が校内で発表会を開いておりましたし、一学年四クラスであった第五四期の後藤啓子先生のクラスは三年次の記念祭で歌と楽器の生演奏を入れた劇を発表していました。
このような経験を振り返りますと、音智で合唱をしたかった生徒は、現在合唱コンクールでクラスの皆と歌っていると考えられなくもありません。
合唱コンクールが六年間の桜修館中等教育学校に継承され続けていった時に、合唱コンクールだけでは物足りない、日頃から歌を歌う同好会などが欲しいと思う生徒達が出てくるのかなという現状だと思います。